2026年9月26日(土)、ドルソーレ福岡のご協力により、福岡県行橋市の長井浜海水浴場にて就労体験プロジェクトを実施しました。
この日は同所で「2026 Japan Beach Soccer Leagues Premier」Round3 福岡ラウンドが開催され、全国から8チームが集まり、4試合が行われています。今回はホームチームであるドルソーレ福岡が、公式戦の運営のなかに参加者の持ち場を用意してくださいました。


ドルソーレ福岡からご用意いただいた持ち場は、試合中の担架係でした。オフィシャル席と本部のすぐ後ろという位置をいただき、コート上でけがをされた方が出た際に運び出す役割を担いました。
体験は二部制で行い、それぞれ2試合ずつ、4時間にわたって試合のそばで待機しました。今回は7名の方が体験に参加し、ご家族や事業所の職員の方5名が引率としてお付き添いくださいました。
当日は一日を通して雨の降り続く天候となりました。雨脚が強まった際には、ドルソーレ福岡の皆さまが急ぎテントを設営してくださり、参加者の荷物が濡れないようにと机もご用意いただきました。
結果としてけがをされた方は出ず、担架が動く場面はありませんでした。何も起こらないまま、試合から目を離さずに座り続ける4時間です。雨で体の冷えるなか、集中を保ち続けることは、想像以上に負担の大きい時間だったかもしれません。それでも参加された皆さんは、最後まで持ち場を務めました。
一方で、ドルソーレ福岡がご用意くださったこの持ち場は、観客席からは見ることのできない場所でもありました。両チームの監督や選手、審判の方々、大会の運営に当たられる方々が動く様子が、すぐ目の前にあります。
ビーチサッカーを初めてご覧になった方もいらっしゃいましたが、目の前で交わされるやりとりと試合の迫力に、引き込まれているご様子でした。
今回は、以前からドルソーレ福岡を応援されてきた方が、支える側に回って参加されました。
また、学校に足が向かない時期が続くなかで、配られたチラシをご覧になり、ご自分から参加を希望された方もいらっしゃいました。


働く体験というと、何かができるようになる機会として捉えられがちです。しかし今回の持ち場は、出番が来ないことがもっとも望ましい役割でした。何も起こらない時間を引き受け、その場に居続けること自体が仕事になる場面は、社会の中に少なくありません。
応援する側から支える側へ、あるいは自分で参加を決めるという一歩も含め、それぞれの方が自分の立ち位置を選び取った一日になったのではないかと考えています。
行橋市をはじめとする京築エリアでの実施は、今回が初めてでした。周知や参加者の送り出しにあたっては、地域の関係機関の皆さまにお力添えをいただきました。こうしたつながりに支えられて当日を迎えることができました。
NPO法人Build Up Inclusion FUKUOKAでは、スポーツイベントをはじめとする地域の活動の中で「働く体験」の機会を創出する取り組みを行っています。本プロジェクトは、特定非営利活動法人ピープルデザイン研究所との共同で実施しています。
公式戦の運営のなかに参加者の居場所をつくり、当日まで細やかに調整してくださったドルソーレ福岡の皆さま、周知にご協力いただいた関係機関の皆さま、参加者を送り出してくださったご家族・事業所の皆さまに、心より感謝申し上げます。
