2025年7月24日、福岡市内の3つの障がい者就労支援機関(福岡市立障がい者就労支援センター、福岡障害者職業センター、障害者就業・生活支援センター野の花)の合同研修会に、NPO法人Build Up Inclusion FUKUOKA代表の田中祐司が登壇しました。

今回の研修テーマは、「地域で支える長期就労 ―定着支援のこれからを考える―」
就職を支援のゴールとせず、「働き続ける」ことをどのように地域全体で支えていけるのか。そのために今、どんな連携が求められ、どんな視点の変化が必要なのか。
現場で実際に起きている課題をもとに、具体的な事例や検討の経過を交えてお話しさせていただきました。
私たちBuild Up Inclusionでは、ここ2年半ほど、関係機関とともに困難ケースを検討する定期会を継続してきました。そこで見えてきたのは、制度の狭間に取り残されやすい「生活の変化」や、「支援の終わり」に対する支援者・企業の戸惑いです。
企業にとっても「誰に相談すればよいのかがわからない」「支援者との関係性が続かない」といった声が多くありました。
今回の研修では、特に「支援の線引きに悩む支援者の声」や「支援終了後の孤立への懸念」といった、現場ならではの実感が多く共有されました。
「定着支援は制度で完結するものではなく、人と人のつながりをどう残すか」という視点が、多くの参加者に共通するキーワードとして浮かび上がったことが印象的です。

私たちの団体では、こうした課題を受けて、就労体験プログラムの企画・実施や、働く当事者がふらっと立ち寄れる「ホッとサークル」の運営などを通じて、「制度の外側」にこそ必要な居場所や関係性の支援を実践してきました。
企業や行政、支援機関との連携を丁寧に積み重ねながら、「誰もが長く、安心して働ける社会」を目指し、今後も取り組みを広げていきます。
当日は参加者同士のグループワークも行われ、立場や制度の枠を越えて、多様な支援者が「自分たちにできること」について深く語り合う時間となりました。
今後もBuild Up Inclusion FUKUOKAでは、現場の声に根ざした支援の再構築を通じて、地域に新たなつながりと選択肢を生み出していきます。
