【活動報告】就労定着ケース検討会(第1回)を開催しました(2026年9月25日)

2026年9月25日(金)、福岡市中央区の福岡市立中央障がい者フレンドホームにて、「就労定着ケース検討会」の第1回を開催しました。福岡就労支援連絡会と博多区相談支援ネットワークの共催によるもので、当法人は福岡就労支援連絡会の事務局として運営を担っています。

この検討会は、これまで就労支援に携わる福祉機関だけで開いてきました。今回からは、障がいのある方を雇用する企業や、医療・生活支援などの関係機関にも参加を広げ、あらためて第1回として新たに始めています。就職したあとの生活を支えるのは就労支援機関だけではなく、複数の機関が連携してはじめて支えられるという考えからです。

当日は定員である40名の方にお集まりいただきました。ご参加いただいたのは、就労移行支援事業所、就労継続支援A型・B型事業所、相談支援事業所、訪問看護ステーション、そして企業のご担当者など、ふだん同じ場に集まることの少ない立場の方々です。

進め方は、日本福祉大学の野中猛先生が考案された「野中式事例検討」を参考にしました。おひとりの事例をうかがったあと、参加者が事例提供者へ順番に質問を重ね、その方の状況を立体的に描き出していく方法です。会場の壁には模造紙を貼り、質問から見えてきたことを書き込みながら進めました。

印象的だったのは、質問の中身が立場によって大きく異なっていたことです。同じ方について話していても、企業のご担当者が気にかける点と、支援機関が気にかける点は同じではありません。その違いが重なることで、おひとりの状況が多面的に見えてきました。

終了後のアンケートでは、全体的な満足度が5段階で平均4.7となりました。ご回答いただいた方の全員が「自分とはちがう立場の人の見方に出会えた」「明日からの実務に持ち帰れる気づきがあった」と答えてくださっています。また、ご回答いただいたほとんどの方にとって、この検討会への参加は今回が初めてでした。

立場が違えば、見えているものも異なります。その違いを埋めることを急ぐのではなく、まず明らかにしたうえで掛け合わせていくことが、よりよい支援につながるのではないかと考えています。

NPO法人Build Up Inclusion FUKUOKAでは、福岡就労支援連絡会の事務局として、支援機関と企業が立場を越えて学び合う場づくりに取り組んでいます。この検討会を重ねながら、就労定着支援の「福岡モデル」と呼べるものをつくっていきたいと考えています。

第2回は2026年12月11日(金)15時から、同じ会場で開催します。テーマは「働き続けている人は、何に支えられているのか」です。ご関心のある方は、当法人までお問い合わせください。

開催にあたりご協力いただきました福岡市立中央障がい者フレンドホームの皆さま、共催いただきました博多区相談支援ネットワークの皆さま、事例をご提供いただいた皆さま、そしてご参加いただいた皆さまに、心より感謝申し上げます。

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